【ご報告】
10月臨時会が昨日閉会しました。
世間を騒がした、いわゆる債権放棄議案。
結論から申し上げさせて頂きますと、反対多数で否決となりました。
この採決で、私は反対をいたしました。
そしてまた、採決前の討論も行いました。
「鑑定価格の約3倍で土地を購入するとした政治的判断を、司法が裁量権の逸脱であり、共同不法行為であるとまで断じて否定した。その司法判断を、またさらに政治的判断によって覆そうとする本議案には、反対以外に選択肢はない。」
「共同不法行為と断じられているのに、市長は金銭を得ていないから市長だけは債権を放棄させてくれというのは、理解し難い。」
要約した内容です。
しかし、4年前には当時の市議会が賛成多数でこの土地取得を認めたことも確かです。
だからこそ、
「議会側もこの判決を重く受け止め、今まで以上にしっかりと議案を精査して採決に臨まなければならない。」
とも討論で述べました。
市の長年の課題を解決してくれたのだから。
現斎苑を使い続けるコストを考えれば、新斎苑を建設した方がコストは削減されているのだから。
と言った賛成派の方々の意見も議論ではありました。
それは確かにそうでしょう。
しかし、それは比較にするところなのでしょうか。
会社の運営とは違って、市政運営は税金を投じて行われます。
だからこそ、正しい使い方をしなければならないと思っています。
もう一点。
現在の新斎苑の土地に候補が決まっていたものを、現市長が最初に立候補した時に公約として白紙撤回し、その後他に土地が無かったからとの理由で現在の土地に戻りました。
そもそも論として、当時新人だった市長が白紙撤回しなければ、ここまで時間はかからなかったかもしれません。
じゃあ、迷走させた市長の政治判断の責任はどうするの?という話にもなります。
出発点をどことするのかによって、市長の責任やコストの話は変わってきます。
だからこそ、当時は一奈良市民であった私は、出発点をどこにするのかによって見方が変わる政治的判断の是非ではなく、今回の判決をもとにして採決に臨みました。
今後も、しっかりと提出された議案を精査して、信念を持って判断を下していきたいと思います。
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